仕送りなし大学生のひとり暮らし

 

 
誰しもが親御さんから十分な仕送りをもらいながら学生生活をおくれる訳ではありません。
 
世の中の仕送りのない学生さんはどのように費用をまかなっているのでしょうか。参考になりそうなものをまとめてみました。
 

Sponsored Links

仕送りなしの大学生さんの学費は?①|奨学金で費用をまかなう

まずは大学生が仕送りや親の援助なく一人暮らしを始めるにあたって1番考えなくてはならない学費について。大学、短大に関わらず何百万円と必要になってきます。
 
全面的に自分で工面する必要がある場合、奨学金は不可欠になってきます。
 
奨学金とは経済的理由で費用が工面できない学生に低金利で学資の「貸与」または「給付」する制度の事。申請条件は「成績基準」と「家庭の収入基準」。
 
平成27年度の貸与金額は1兆1千億円、貸与人数は134万人に上り、2.6人に一人の方が奨学金を受けながら大学生活を送っています。
 
★奨学金とは(日本学生支援機構(JASSO)参考)
 
奨学金には「貸与型」と「給付型」があり、「貸与型」は返済が必要な奨学金、「給付型」は返済が必要ない奨学金です。一般的には「貸与型」を使う形になります。
 
「貸与型」には第1種(無利子)と第2種(利子付)の物があります。
 
第1種(無利子)の場合、採用基準は大変厳しく、特に優れた高い学力と成績が必要となります。
 
変わって一般的な第2種(利子付)の場合、「通っている高校の平均水準以上の成績」「特定の分野で優れた能力や学力を持っている」「本人の学習意欲と、学業を最後まで終了できる見込み」という点に該当している事が審査基準となっています。
 
簡単に言えば学生本人が借りるローンであり、借金になりますので、必ず責任をもって卒業後に返還をしなければなりません。
 
メリットとしては、審査はある物の、経済的に困っているご家庭でも利用でき、最高でも3%程の低金利でお金を借りられるという所です。
 
デメリットとしては卒業後から開始される返済が長期にわたり続く事です。考えかたによっては卒業後に数百万の借金ができるという覚悟を持たなければなりません。
 
最近では返済が滞ってトラブルになるという例も少なくありません。返済を延滞すると延滞金が課され、滞納が長引くと差し押さえや提訴まで進む例もあります。
 
奨学金を借りるには、かたい責任感と覚悟を持って計画を組む必要性がありますね。
 

仕送りなしの大学生さんの学費は?②|奨学金の種類

「借りる」奨学金

  • 日本学生支援機構(JASSO)

    最も一般的な奨学金。貸与型の奨学金です。無利子と利子付きがあります。

  • あしなが育英会

    貸与型の奨学金です。
     
    病気、災害、自殺など、自動車事故以外で親を亡くしていたり、重度後遺障害で働けなかったりする家庭の子供たちへの支援制度です。
     
    また、こちらは無利子で、他の奨学金との同時利用もできます。

  • 教育ローン(株式会社日本政策金融公庫)

    貸与型の奨学金。国の教育ローンとも呼ばれます。入学前に振り込んでもらえる為、入学金や初年度前期の学費が必要な場合に有利。
     
    奨学金とは違い、保護者のローンという形になるため、返済義務は保護者になります。また、借入額は奨学金に比べ上限が低く、また、奨学金に必ずある成績に関した条件がありません。

 

「稼ぐ」奨学金

  • 新聞奨学金制度各新聞社が行っている奨学金制度で、学費を新聞社が支払う代わりに、学生は在学中に新聞配達業務を行います。返済不要の奨学金です。
     
    朝刊配達と夕刊配達の間に学校へ通い、給料の支給、寮の提供などもあります。
     
    生活スタイルの一例として2時頃起床して夜は20時~22時頃まで拘束される為、精神面、体力面への負担が多いのですが、衣食住に関しての負担は軽減できます。

 

「もらう」奨学金

  • 日本学生支援機構(JASSO)「給付型奨学金」
    一般的に利用者が多い日本学生支援機構の奨学金には「貸与型」の他「給付型」があります。
     
    「貸与型」比べ「給付型」の採用基準は大変厳しく、特に優れた高い学力と成績が必要となります。
  • 民間・地方公共団体の奨学金

    民間企業が主体の財団法人や、市区町村の地方公共団体が行っている奨学金で、形態により大きく「大学推薦団体」「公募団体」の2種類があります。
     
    ほとんどの団体が「給付型」「付与型」という形で奨学金制度を行っていますので返済義務が無い為大変人気があります、倍率はとても高く採用人数もごく少数です。

  • 学内奨学金制度大学では、それぞれ学内奨学金制度を用意している所が多く、私立・国立のいずれでも奨学金制度を設けているところが増えてきています。
     
    こちらのサイトで大学名や団体名で検索をする事ができます。
     
    日本学生支援機構より「大学・地方公共団体等が行う奨学金制度」

 

大学生さんの生活費はどのくらい必要?|一人暮らしにかかる費用

学生生活がはじまり、学費の他にコンスタントに必要になってくる生活費。
 
では、一般的にひと月に必要になるお金はどのくらいで、何にどのくらい費用がかかるのかを確認してみましょう。
 
(下宿・寮は含まない)
 

固定費

  • 家賃:約5万~6万円
  • 通信費:約1~1.5万円(携帯・インターネット等)
  • 保険料:約1万円

 

変動費

  • 食費:約3万円
  • 水道光熱費:約2万円(電気・ガス・水道)
  • その他費用:約1万~3万

    (交通費/交際費/教材費/生活用品費/医療費/貯金等)

 
ざっと安く計算しても、固定費のみで7万円以上、そこに食費光熱費を入れて10万円~12万円は必要になってきます。
 
更にその他もろもろを…と考えると多く見積もって、一人暮らしには15万円程の費用が毎月かかっています。
 
仕送りがある大学生の場合、仕送りで毎月家賃代~10万円程の援助が一般的です。
 
一般的に一人暮らしの学生のお財布事情は仕送り:60.6%、奨学金:20.3%、アルバイト:16.3%でまかなわれている様子です。
 
日本学生支援機構「平成26年度学生生活調査」より
 
では、仕送りが無い場合、生活費の半分以上をしめる「60%」の費用はどのように工面していけばよいのでしょうか。
 

実際に仕送りなしで頑張る一人暮らしの大学生さんは毎月いくら稼いでいる?

上の項目で「60%」の費用は仕送りでまかなっているという情報がありましたが、実際に仕送りなしで生活している大学生の方は月にどのくらい稼げるものなのでしょうか。
 

家賃の三倍給料があればやっていける

様々な人の意見をみていると、一人暮らしをやっていく為のひと月の費用は、家賃の3倍あればやっていけるという事がわかりました。高い家賃の所では仕送りなしの一人暮らしは難しい物です。
 
奨学金+アルバイト代で10万円~15万円という所が一般的でした。できれば家賃は5万円以下におさえたい所です。
 
実際に仕送り無しで頑張る人達からは以下のような意見がありました。(Yahoo知恵袋より抜粋)
 
「僕はバイト4つ掛け持ちして一人暮らししていました。」
 
「私は奨学金を月に5万借りています。それとアルバイト(アパレル関係)で月に10万以上は稼いでいます。」
 
「今大学に通う息子も毎月10万以上稼いでいます」
 
「私も専門学生時代、給料8万で一人暮らしでした。」
 
「月に10万円程度稼げれば可能です(余裕を持ちたいなら15万)。」
 
「学生は学業を最優先する必要があると思うので、奨学金を毎月5万円くらいは借りた方が良いと思います。それとアルバイト。」
 
などなど、学業という本業と両立しとにかくバイトを頑張る大学生さんがとても多く、またその収入も10万円近くに。
 
筆者も専門学生の頃、時給900円程のアルバイトで、学校の後の夕方から閉店まで、休日はフルタイムで働き、毎月8万円~10万円を稼いでいました。
 
体力的には負担がありましたが、体を壊すほどの無理を感じ事はありませんでした。
 

仕送りなしで頑張る一人暮らしさんが費用をまかなう為にできる事

物件選びは慎重に

仕送りや親からの援助が見込めない場合、一番重要なのは物件選び。普通に物件を借りていては初期費用や日々の費用がとても高くついてしまいます。
 
学生の場合、学生寮や下宿を利用できる恵まれた立場ですから、そういった所を探すのも大事です。
 
寮や下宿の場合なら食費なども浮かす事ができ、家賃にかかる費用もかなり抑えられるうえに、常に誰かが居てくれるので、病気になった時なども安心です。
 
住む場所も良く考えて、車やバイク、電車などの交通費や燃料を使わなくても通える距離に住むのも大事です。毎日の事なので大きく違ってきますよ。
 

アルバイト先をじっくり選ぼう

アルバイト先に関して、時給はもちろん、職種にも注目しましょう。
 
好きな仕事、お洒落な仕事と憧れで選ぶより、一人暮らしの大学生さんの場合、「まかないが出る」「現物支給がある」などのメリットがある所がおすすめ。
 
飲食店の場合まかない飯が出る所が多く、休日出勤している場合は昼・夜のご飯の心配がいりません。
 
また、コンビニもおすすめ。オーナーさんによって廃棄物の扱いは違いますが、大概の店はその日、休憩室で食べる分にはOKなはず。
 
本当はいけない事ですが、オーナーさんに事情を説明して次の日の朝ご飯分に廃棄のパンなどをもらったりできれば、2食分うきます。
 
自分で食事を準備しなくてよい、費用がかからないというのは毎日の事なのでとても大きく、食費の削減にもなり助かりますよ。
 

生活費をできるだけ浮かすための努力をしよう

「光熱費の為に学校の図書館で勉強をするなど、日々の節約を工夫しています。」
 
「外食や買い食い、友達との飲み会は極力控え、できるだけ自炊で節約しました」
 
「一人暮らしなら交通費のかからないところに住居を構えればよかった」
 
という意見も多々あります。固定費に関しては節約する事ができませんが、変動費に含まれる費用は節約と努力次第で費用を安く抑える事ができます。
 

「学生納付特例制度」を知っておこう

日本に住むすべての人たちは20歳になると国民年金保険料の納付が義務付けられています。
 
ですが、限られた費用の中で毎月1万円以上がひかれていくのはかなり厳しい物です。
 
そういった事からついつい未納になりがちですが、学生を「未納」から守ってくれる免除制度があります。
 
納付履歴のなかに「未納」の期間がついてしまうと、将来もらえる年金額が変わってしまいますので、申請をしておくと安心です。
 
ただし、年金を満額で受け取りたい場合は、40年間の保健料納付期間が必要となりますので、老後に年金をしっかり受け取りたいという人は社会人になってから追納(免除された分を納める制度)される事をおすすめします。
 

まとめ

いかがでしたでしょうか。やはり「仕送りなしの大学生が一人暮らしをする」というのは過酷な物です。ですが、できない訳でもなく、そうやって頑張っている大学生の方はたくさんいらっしゃいます。
 
大学生活が始まってからの生活環境をいかに整えるかという事と、国や機関が行っている制度などの情報をしっかり知る事で、だいぶ生活は楽になります。
 
一人で生活するというのはとてもお金のかかる事だからこそ、それでも「大学で勉強したい!」と強い志をもつなら、それなりの覚悟と努力、辛抱が必要になります。
 
奨学金に関しても、ただ目先の援助として「助かる」と考え受けるか、2~4年後にかかってくる借金の重みを考え覚悟をもって受けるかでも全く違います。
 
何のために大学に行くのか、何のためにこれだけの費用をかけて生活するのかという本来の目的を忘れず、将来へのステップアップの為に頑張ってくださいね!

 

Sponsored Links