
引っ越しのタイミングというのは不用品を処分するチャンスです。どうせならおもいきって身軽になりスッキリ新生活をスタートさせたい所です。
ここで出てくるのが「不用品の処分」の問題。引っ越しの際の身の回りの整理整頓では思いがけない量の不用品が出る物です。できればお得に効率的に不用品は処分したいですよね。
今回は引っ越しに伴う不用品の処分についてあれこれまとめてみました。
Sponsored Links
目次
引っ越しでの不用品の実情
引っ越しの際に出る不用品は様々ですが、ある調査により「引っ越しでの不用品、最も多かったものは?」というランキングが公開されています。
一般的にどのような物が不用品として扱われているのでしょうか。
引っ越しでの不用品、最も多かったものは?(2013年7月集計)
1位 ベッド 329票
2位 冷蔵庫 326票
3位 洗濯機 320票
4位 衣類 286票
5位 テレビ 245票
6位 タンス 237票
7位 食器棚 228票
8位 エアコン 215票
9位 ソファー 212票
10位 テーブル 206票
この様に、殆どのものが大物となっています。基本的に大物を引っ越しで運ぼうと思うとかなり費用もかかってきます。特に1位のベッドは引っ越しの荷物に含めるか否かで費用がかなり変わります。
大物家具は新しい物件に合うかどうかもわからず、また家電などの場はすでに使用年数が経っている場合ほとんどが引っ越しのタイミングを買い替え時期と考えるようです。
また、タンスや食器棚などの大物家具も、マイホームの場合は建付け家具などの有無によって不用品となるケースが多い様です。では、単身者とファミリーの場合はどのような違いが出てくるのでしょうか?
単身者の場合
1位 洗濯機 217票
2位 冷蔵庫 212票
3位 ベッド 179票
4位 衣類 140票
5位 テレビ
5位 処分していない
ファミリーの場合
1位 タンス
2位 食器棚
3位 エアコン
4位 ベッド
5位 衣類
単身者の場合、全体的な荷物の少なさからか同票5位に「処分していない」という声も入っています。
そして衣類関係は「要る・要らない」をして処分するチャンスですから引っ越しのタイミングで「断捨離」をする人が多いのでしょう、いずれも上位に入っています。
単身者の場合、一人暮らしでの必須家電の冷蔵庫と洗濯機がトップ、そしてファミリーの場合はタンスと食器棚がトップとなりました。
それぞれの内容が違う原因として引っ越す理由や荷物の量、引っ越す先が一人暮らし用の賃貸かファミリー向けのマイホームかという事が理由として考えられる結果となっていますね。
※(株)引越し侍「引越し侍の引越しランキング!一番多く処分されていた不用品とは?」より
引っ越し時の不用品の処分方法に何を求める?
いずれも、大型の不用品を処分しようと思うと費用がかかってしまいます。
「お金をかけてもいいからラクしたい」「節約したい」「時間があるから自分でできる事をしたい」「忙しいから業者で良い」「荷物のほとんどを処分したい」「処分したい物は限られている」など、お金の事、量の事、人それぞれ様々な条件があり、それぞれの要望に合わせて1番良い形の処分方法を選びたい所です。
数ある処分方法ですが、自分の意向に合わせて考えていきましょう。
費用をかけても良いから楽に済ませたい
時間や人手が無く、費用は掛かってもよいのでできるだけ手間を減らしたいという人には「不用品回収サービス」の利用や「引っ越し会社の引き取りサービス」を利用するのがおすすめです。
また、地方自治体などの引き取りサービスを利用するのも比較的安価となりますのでおすすめです。
手間がかかっても良いから安く済ませたい
専業主婦の方や休みがしっかりとれる人で、自分でできる事はできるだけやって費用を安くおさえたいという人には「ネットオークションやフリマアプリへの出品」や「リサイクルショップへ売る」などの方法がおすすめです。
少しでもお金になれば何かと物入りな引っ越し資金にプラスできて良いですね。また、業者に頼むと引き取り代金がかかりますが、周りの譲れる友人を探したり必要としている知人などを見つけて引き取ってもらうのもお金がかからず経済的です。
不用品は回収サービスで処分!
自治体の粗大ごみ回収サービス
ゴミのルールというのは各地域の自治体によってさまざまです。また、粗大ごみとして回収できるものや料金も少しずつ違ってきます。
基本的には身軽になって引っ越しをしたい所ですが、中には引っ越し先の自治体の方が安いなんてケースもありますので、物によってはどっちで捨てるかを検討するのもひとつですね。
自治体には回収できない物もあります。例えばリサイクル対処の家電(テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機・パソコンなど)や、自動車やオートバイ、他にもピアノなども不可となっています。
処分に困った場合は対応してくれた自治体の担当者に処分先を紹介してもらいましょう。
また、自治体の粗大ごみ回収サービスは、先方から回収日が伝えられそれに合わせて出す形になりますので、自身の日程や予定で処分する事はできません。
決められた日に自身で不用品を処理場まで運ばなくてはならないケースが多いです。引っ越しに間に合わなかったという事がないように必ず日程に余裕をもって計画的に予約をしましょう。
引っ越し業者の回収サービス
自治体とは変わって、各引っ越し業者の引き取り・買い取りサービスもおすすめです。自治体に比べ費用は少し高くなりますが、最も手間がかからずおまかせで処理が進みますのでとても楽チンです。
基本的に大手の引っ越し業者は回収サービスを行っており、見積もり時に不用品引取りについて問い合わせてみれば対応してくれます。その際に無料か有料かという事もしっかり確認しておきましょう。
自治体と違って自身の都合に合わせて対応してもらえるのも嬉しい所ですね。
不用品回収業者の回収サービス
最近ではインターネットでも様々な不用品回収業者を探す事ができます。無料引き取りなどのうたい文句の業者が多く、上手に選べばとてもお得に不用品を処分する事ができ、更には買取まで期待できるケースもあります。
また、事前の見積もりもあり、自宅まできて回収してくれるのも嬉しい所です。「不用品を至急処分したい」という場合にも便利です。
ですが、悪徳業者によるトラブルが多いのが難点です。下手に悪質な業者を選んでしまうと他の回収サービスを選ぶよりはるかに損をしてしまう可能性もあります。
注意!「無許可」の廃棄物回収業者に要注意
様々な所で見かける、空き地などでのぼりを上げて「何でも回収いたします」といったうたい文句を出している回収業者。そのような回収業者の中には「無許可」で業務を行う業者が存在しています。
無許可の廃棄物回収業者は引き取った家庭の粗大ごみを市区町村の一般廃棄物処理業の許可や委託を受けずに違法に回収し不法投棄や有害物質が放出されてしまうような不適正処理、またはそれによる発火や延焼などによる火災も発生しています。
悪質な業者によるトラブルは様々で、中でも多いのが「無料と言っていたのにお金がかかった」「領収書が無い」「自転車のみの依頼のはずが、物置に侵入してきて勝手に回収を始めた」「見積金額と倍以上違う請求金額」「回収されたものが近所に不法投棄されていた」などの事例が多い様子。
個人の回収業者に依頼する際は必ず、念のために「一般廃棄物の許可証」があるかどうか確認するようにしましょう。また、「産業廃棄物許可証」や「古物商の許可証」は誰でも取得できるものですので、要注意。
回収サービスの処分費用相場はどんな感じ?
一概に「○○円」という決まった金額は無く、業者ごと、自治体ごとに金額は変わりますが、参考までに相場目安を抜粋してみました。
よく処分される品目の処分費用相場目安(自治体・回収業者)
※引越し侍「引越しの不用品・粗大ゴミを処分する6つの方法」より
※金額は全て目安となっています
- ベッド 自治体:1,000円~1,800円 回収業者:3,675円~5,250円
- 冷蔵庫 自治体:3,400円~5,590円 回収業者:4,200円~10,500円
- 洗濯機 自治体:2,300円~2,400円 回収業者:3,675円~5,775円
- テレビ 自治体:1,700円~3,048円 回収業者:3,150円~7,878円
- タンス 自治体:300~2500円 回収業者:3,000円~
- 食器棚 自治体:300~2500円 回収業者:3,500円~
- エアコン 自治体:1,300円~9,000円 回収業者:3,150円~7,350円
- ソファー 自治体:1,800円~ 回収業者:3,150円~7,350円
- テーブル 3自治体:300円~1,000円 回収業者:2,000円~
知っておきたい「家電リサイクル法」
不用品の中でもよくある家電の中には、「家電リサイクル法」という決まりに基づきリサイクルされるものがあります。
「家電リサイクル法」の対象となっているのは「テレビ」「エアコン」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・乾燥機」です。
これらは自治会などの回収サービスでは断られる事もあり、法に基づいて家電小売店などからメーカーへ戻りリサイクルされます。
- 廃家電の比企渡には料金が必要
こういった家電を引き渡す際には「リサイクル料金」と「収集運搬料金」が必要になります。
料金を支払うと「家電リサイクル券」が発行され、この券に記載された番号を使って自身の家電がメーカーに引き渡されたかどうかを確認する事ができます。
引っ越し時の不用品はお金を使わず処分!
どうせ処分するなら、少しでもお得に処分して節約したい所です。更に、それがお金に変わればそれに越したことはありません。
ここではお金を使わずに引っ越しの時の不用品を処分する方法をピックアップしてみました。
リサイクルショップに売って処分!
全国的には「オフハウス」や「ハードオフ」などが有名ですが、地域のリサイクルショップや他にも中古販売の家具屋なども引き取りサービスを行っている場合もあります。
中には使用年数や引き取り点数などの条件はありますが自宅での査定・買い取りをしてくれる業者も。大型家具の場合は大変助かりますね。
また、リサイクルショップでは「買取は無理だけど無料回収できますよ」といってくれるお店もありますので様々なリサイクルショップに問い合わせしてみるのもひとつですね。
フリマアプリやネットオークションに出品して処分!
最近ではインターネットやスマートフォンも普及し、気軽に無料でフリマアプリやネットオークションを始める事ができます。
大型家具などの配送が難しい物などは「引き取り」を条件として出品すれば近場で必要としている人が見つけてくれるかもしれません。
こういったものをうまく利用できれば捨てる事に比べれば少しでも資金に変える事ができ心強いですよね。自分にとってはもう価値の無い物でも誰かにとっては必要な物になってくれる可能性は大きいです。
売れる物はうまくお金に変えて賢く不用品を処分したい所です。
友人・親類に引き取ってもらう!
一番安心なのが知り合いに引き取ってもらう方法。最近ではSNSなども普及していますから友達グループなどに「こんなのあるんだけど誰かいりませんか~?」と気軽にアップしてみてもいいですね。
お金を使わず、もしくは販売しながら処分するという事は、短期間でできる事ではありません。できるだけ早めに取り掛かかり余裕を持って作業を進められるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。一般的に引っ越し時の不用品は自治体の粗大ごみの日や回収サービスなどで処分する方が多いと思われますが、最近では各業者様々な便利なサービスを行っていますのでそういう物を利用するのもひとつですね。
また近年スマートフォンやインターネットの普及により、素人でも気軽にネットオークションやフリーマーケットアプリなどを使える時代となってきましたので、上手にそういったツールを使う事でマイナスがプラスになる可能性も大いにあります。
引っ越しのタイミングは整理整頓のチャンスです。不用品の処分方法は、自身のライフスタイルなどを考慮し予算・時間などと相談しながら考える事が大切ですね。
Sponsored Links